周りから
悪女といわれ愚痴るけど
みんなは君に注目してる
悪女と呼ばれるのは、実は「イイ女」の裏返しだったりする。そういう女性は、男ばかりでなく、周りの同性からも注目を浴びるらしく、彼女は言ってました。たとえば更衣室で着替えていると、みんなが一斉にじーっとこちらを見ている、って。まことに「悪女はつらいよ!」のようです。知らんけど。
9月に詠んだ歌(前半)
- 泣きじゃくる子の口に手をあてがってアワワとやればインディアンになる
- 遅い夏汗ばむ頬にそっと風秋を探して空を見上げる
- 「お茶でもいれましょ」と言ったのに「お茶がはいりました」の言葉やさしい
- この夏の思い出ひろう間もなくて急かせるようにお日さま沈む
- あの角をはじめて曲がりささやかな冒険しつつ会社に向かう
- たわいもない問いかけに「うん」と答えると「うん、て何よ」と聞いてくる
- 宇宙では塵に過ぎない私でもベテルギウスを心配してる
- 花の名を知っているのはイイ男銀座のママが言ってたらしい
- 窓枠に並んだ帽子小さくてお行儀のよい幼稚園バス走る
- 叱ったらなぜか好かれたことがある上目遣いの父のない娘に
- あの人の正香に触れてハッとする嬉しくあるも逃げたい気持ち
- 若書きを薄っぺらいと言うけれど若いからこそ書ける曲がある
- 話すほど美人に見えるお水女子ただの美人は三月で消える
- この夏をがんばってきた落ち葉たちもう戻れない空を見上げる
- 道ばたに雀の子あり拾って帰るも手当叶わず庭に墓あり