あの人の
正香に触れてハッとする
嬉しくあるも逃げたい気持ち
大好きな人や憧れている人の、いわゆる”素(す)”の部分をふいに垣間見た時は、何だか心躍るような嬉しい気持ちになります。同時に、見てはいけない姿を見てしまったような気もして、何だかドキドキしてしまう。一方、「正香(せいか/ただか)」という、実体、あるいは、それしかないそのものから漂い出る霊力、じかに感じられる雰囲気といった意味の言葉があります。『万葉集』の歌に出てくるのですが、今では全く使われないですね。でも、”素”というのとは違った、とっても素敵なニュアンスを含んでいる言葉のように思います。